当院では毎日16時から全職員によるカンファランスを行っており、医師、看護師、看護助手、臨床工学技士、検査技師、栄養士、事務員、と各専門職との情報共有を図っています。各専門職のいろいろな視点から一人の患者様を見つめ、一つの方向からでは気付かない、患者様のいろいろなニーズを見極め、身体面はもちろんのこと、精神面、社会生活面にも対応できるように心がけています。
グッド&ニュー (Good & New)
当院では毎日のカンファランスの始まりの時に、グッド&ニューを行っています。グッド&ニュー(Good&New)とは、ポジティブ思考を確立したり企業やグループを活性化させるためのエクササイズの一つです。
方法は簡単で、全員で5−6人のグループで輪になって、24時間以内に起こった「良かったこと」を一人ひとりが話していきます。話す人はクッシュボールというカラフルなウニのような形をしたゴムのボールを持ち、話し終わったら全員で拍手をします。これを全員が繰り返します。スタッフ全員で喜びや感動を共有することで、ポジティブ思考が定着し、コミュニケーションが良くなり、チームを活性化させます。
グッド&ニューは、アメリカの教育学者であるピーター・クライン氏によって開発された手法で、 ポジティブ思考を安定化させ、企業や組織あるいはグループを活性化させ、 お互いに協力し合う強いチームワークを作るためのエクササイズで、心理学に基づいた【リフレーミング(reframing)】という作業を習慣化、 安定化させることを目的としています。ここで言うリフレーミング(reframing)とは、実際に起こっている事実に対する考え方を少し変え、 様々な角度から見て捉え直し、ポジティブ思考に変えていくことです。実際にピーター・クライン氏は、校内暴力が多発するアメリカの学校でグッド& ニューを実施し、 学校を短期間で安全に学習できる環境に変え、注目を集めたということです。
①クッシュボールを持った人は 24時間以内にあった良いことを話します。
②話し終わったらみんなで拍手します。
③ その後 話した人はまだ話してない人にボールを渡します。
④ ボールを受け取った人は①〜③を全員が終るまで繰り返します。