第61回日本透析医学会学術集会・総会に参加しました。

第61回日本透析医学会学術集会・総会に参加しました。

6月10日~12日まで大阪市で日本透析医学会学術集会が開催され、当院から11名が参加してきました。当院からは、検査部の古澤洋一がシャントエコーをルーチン化したことで突然のシャント閉塞を減少させる事が出来た事を報告してきました。 学会への参加を通じて、多くのスタッフが新しい知識を得ることが出来ましたので、日頃の患者様への診療に活かして行こうと思います。 ○超音波検査(US)によるバスキュラーアクセス(VA)管理はVA閉塞予防に有用である (医)開生会奥田クリニック○古澤洋一、中野紗希、高橋梓、井上靖宏、越井正太郎、村山勉、高橋秀明、奥田康輔、八木澤隆(自治医大腎臓外科) 【目的】USはVAの評価に有用である。VAに異常を認める患者にUSをルーチン化し、VA閉塞予防に有用か検討した。 【方法】対象は当院維持透析患者全員とし、USルーチン化前2013年9月~2014年8月とUSルーチン化後2014年9月~2015年8月それぞれ1年間のVA閉塞件数を検討した。ルーチン化前は必要時のみUSを行っていたが、ルーチン化後は理学所見に異常があれば必ずUSにて形態評価、機能評価を行った。USにて理学所見と一致した異常があればPTAを行い、治療直後にもUSによる評価を行った。その後は3ヶ月毎に医師の診察とUSを定期的に行うようにした。 【結果】2年間の比較でUS数は130→292件:+125%と著明に増加、PTA数は56→57件:+1.8%増と大きな変化はなかったが、VA閉塞による再造設数は14→6件:-57%と著明に減少した。 【考察】VA管理においてUSを定期的に実施することで、早期に適正にPTAを行うことが出来たため、VA閉塞を減少させることが出来た。

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お花見&ウォーキングを行いました。

お花見&ウォーキングを行いました。

4月17日(日)、お花見&ウォーキングを行いました。 入院患者様・外来通院患者様・スタッフ、総勢90名の参加をいただきました。 お天気も心配されましたが、例年よりは短い距離でしたが無事にウォーキングを行う事が出来ました。 また、健康運動指導士の指導のもと、透析室にて「透析中に行える体操」を実施しました。 ウォーキング後は、桜の花の下でみなさんとお弁当をいただくのですが、天候不良のために院内の多目的ホールとラウンジで楽しくお花見弁当をいただきました。 お花見弁当は、当院の手作りで、ちらし寿司を中心にした2段重ねの豪華な弁当でした。

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ひな祭りを行いました。

ひな祭りを行いました。

3/3(木)、入院患者様とひな祭りを行いました。 患者様・スタッフ全員で『うれしいひな祭り』を合唱し、甘酒や桜餅に舌鼓を打ちました。 まだまだ寒い日もありますが、患者様が穏やかに過ごせますようスタッフ一同願っております。

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患者様とクリスマス会・ティーセラピーを行いました。

患者様とクリスマス会・ティーセラピーを行いました。

12/24(木)、患者様とクリスマス会・ティーセラピーを行いました。 クリスマスソングが流れ、サンタクロースの格好をした院長先生から患者様にクリスマスプレゼントが送られ、一人一人笑顔がみられました。 毎年恒例のスタッフによるハンドベル演奏では、患者様と家族、スタッフがベルに合わせ一緒に「きよしこの夜」を歌いました。 ティーセラピーではワイズティーの店長さんが来てくださり、今回「フェアリーテイル」という紅茶をいただきました。紅茶とクリスマスケーキを楽しみ、温かい時間を皆様と過ごすことができたと思います。

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第8回調理実習を行いました。

第8回調理実習を行いました。

11月15日(日)、第8回調理実習を行いました。 「リン」をテーマに管理栄養士による講義のあと、2グループに分かれて調理にとりかかりました。メニューはリンの少ない食材を使い、「ぶりの辛味炒め」など3品を作りました。 調理実習を通して患者様や患者様のご家族、スタッフとの交流の場となり、有意義な時間を過ごす事ができました。

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医事講話会・避難訓練を開催しました。

医事講話会・避難訓練を開催しました。

11月7日(土)、医事講話会・避難訓練を開催しました。 今回は「透析の歴史と当院の検査について」というタイトルで講演を行いました。内容は、これまでの透析にかかわる制度や薬の歴史、当院の歩み、当院における検査(心胸比、フォルム、シャントエコー)についてお話しをしました。 避難訓練では緊急時の対応や災害時の準備や対応について説明し、その後、実際の避難経路をたどり患者様と避難訓練を行いました。30名を超える、患者様及びご家族の方に参加頂き、ありがとうございました。

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入院患者様と生け花を行いました。

入院患者様と生け花を行いました。

10月15日(木)、病室のイベントの1つとして生け花やアレンジメントフラワーを行いました。 個々に好みの水盤やフラワーポットを選び、それに合う花材を選び活けました。ご家族の参加もあり、ご家族も笑顔で花に触れ、作品を作ることが出来ました。 作品は病院の玄関・ラウンジ・受付などに飾り、病院も明るく癒しの空間となりました。

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臓器移植普及推進街頭キャンペーンに参加しました

臓器移植普及推進街頭キャンペーンに参加しました

10月11日(日)、臓器移植普及推進街頭キャンペーンに参加してきました。 キャンペーンは、道行く人に臓器提供意志カードやグッズを配布し、アンケートに答えて頂き臓器移植に対しての理解を広める目的で長年行われているものです。 いつもは宇都宮市の二荒山神社前のバンバ広場で行われますが、今年は雨のためオリオン通りに場所を移して行われました。 今年もリンク栃木ブレックスのチアガール、「ブレクシー」やチームマスコットの「ブレッキー」も参加してくれてチアダンスを披露して頂きイベントを盛り上げてくれました。

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第38回栃木県透析医学会に参加しました。

第38回栃木県透析医学会に参加しました。

9/26(土)、獨協医科大学で開催された、栃木県透析医学会に参加しました。 当院から奥田院長が「検査・合併症」セッションで座長を務めました。また「透析困難症に対する前希釈オンラインHDFの効果」「透析患者におけるクエン酸第二鉄水和物(FCH)の鉄動態への影響と貧血改善効果の検討」「透析患者におけるクエン酸第二鉄水和物(FCH)の便秘改善効果の検討」の3演題を技術部・検査部・栄養部で報告しました。 ①透析困難症に対する前希釈オンラインHDFの効果 ○越井正太郎 一杉政弘 新井美明 村山勉 田崎浩孝 歌田智也 岩波沙織 井上靖宏 古沢幸男 増渕里美 高橋秀明 奥田康輔 【目的】透析困難症の患者に対して前希釈オンラインHDF(以下preHDF)はどの程度、またどのように有効かを検討する。 【対象】当院にて透析困難症を認める患者6名(平均年齢79.7歳、平均透析歴7年5か月、男性3名、女性3名、DM2名、非DM4名) 【方法】血液透析(HD)からpreHDF(totalQD 500ml/min, Qd 350ml/min, Qs 150ml/min, MFX-15E)に変更し、preHDFへの変更前後30セッションでの治療中の処置(下肢アップ、補液、除水停止、時間除水量低減、早めに終了)回数、血圧(透析前血圧、最低血圧、透析後血圧、血圧低下率)を調査した。また、この間のBUN, Cr, Ca, P, Hb, Alb, Kt/V, ドライウェイト(DW)、ESA投与量、CTRの平均値も合わせて検討した。統計解析は対応のあるt検定とし、P<0.05を有意とした。 【結果】HD期からpreHDF期で、1回の治療中の処置は平均1.38±0.67回→0.64±0.34回へ有意に減少(P<0.05)し、透析前血圧は平均128±19→144±22mmHgと有意に上昇した(P<0.05)。最低血圧、透析後血圧はそれぞれ平均101±14→115±17mmHg, 123±14→137±20mmHgと上昇傾向を示したが、有意ではなかった(P=0.070, P=0.056)。血圧低下率は20.4±11.0→19.0±6.5%とやや減少傾向を示したが、有意ではなかった(P=0.346)。その他各種データ、総除水量、DW、ESA投与量、CTRはいずれも有意な変化は示さなかった。また1症例でオンラインHDFに変更後3ヶ月で4.9kgのDW増加があり、オンラインHDFによる食欲増進が示唆された。 【結論】preHDFは透析困難症の患者に対して有効であることが確認された。透析前血圧が有意に上昇しており、等張液の補液による透析中の血圧安定化作用のみでなく、心機能改善など他の要因が関連している可能性が示唆された。 ②透析患者におけるクエン酸第二鉄水和物(FCH)の鉄動態への影響と貧血改善効果の検討 ○古澤洋一 中野紗希 高橋梓 大盛千恵 遠藤佳緒里 新井和恵 神山康子 小原梢 高橋秀明 奥田康輔 【目的】鉄含有の新リン吸着薬、FCHのリン吸着効果と鉄動態の変化及び貧血改善効果の検討。 【対象】当院維持透析患者37名(男性23名,女性14名,平均年齢64.0歳,平均透析歴12.8年,DM15名,非DM22名)を対象とした。ESA製剤を使用しており、1年以内に鉄剤使用歴のある高リン血症患者でFCHを新規に開始、もしくは他のリン吸着剤から切替えた。塩酸セベラマー,ビキサロマーで便秘がある患者,炭酸カルシウム3g/日以上内服している、または補正Ca9.0mg/dL以上の患者は積極的にFCHに切替えた。 【方法】FCH投与量は750~1500mg/日に留めた。FCH開始前と開始後1,2,46ヶ月の血清P,補正Ca,iPTH, Hb,フェリチン,TSAT,ESA,フェジン投与量を検討した。またリン吸着効果は各リン吸着剤の1日当たりの投与量を各薬剤の力価で補正し、総合スコア化としてその経過を調査した。FCH中止条件は腹部症状とフェリチン≧300ng/mLとした。 【結果】FCH投与前後半年間で血清P,補正Ca,iPTHに有意差なくリン吸着剤スコアにも変動なし。TSAT,フェリチン,HbはFCH投与後有意に上昇し、フェジン投与量は有意に減量出来た。ESA投与量はFCH開始1ヶ月より減量し、2ケ月以降も有意に減量出来た。副作用で37名中8名が中止した。 【考察】血清Pとリン吸着剤スコアに変動がなかった為、FCHのリン吸着効果は切替え設定相当の効果ありと考えられた。貧血改善効果は含有鉄成分が影響し、ESA,フェジン減量に繋がったと考えられた。FCH少量投与でもフェリチン過剰となった症例もあったため、鉄動態のモニターは必要である。 ③透析患者におけるクエン酸第二鉄水和物(FCH)の便秘改善効果の検討 ○遠藤佳緒里 大盛千恵 新井和恵 神山康子 小原梢 古澤洋一 高橋秀明 奥田康輔 【目的】新規リン吸着薬クエン酸第二鉄水和物(以下FCH)には、約10%に下痢の副作用が見られる。また一般に透析患者は便秘傾向にあり、特にポリマー系のリン吸着剤にて便秘の副作用を認めることが多い。FCHの下痢の副作用が便秘及び、下剤の服用量にどの程度影響を及ぼすか検討した。 【対象】当院維持透析患者37名(男性23名、女性14名、平均年齢64.0歳、平均透析歴12.8年)で、ESA製剤を使用しており、1年以内に鉄剤使用歴のある高リン血症患者を対象とした。塩酸セベラマー・ビキサロマーで便秘がある患者、炭酸Ca3g/日以上内服、または補正Ca9.0mg/dL以上の患者には積極的にFCHに切り替え投与した。 【方法】対象患者にFCH750~1500mg/日を投与。投与開始前と開始後1,2,4,6ヶ月の血清P、補正Ca、iPTHの測定値を検討した。FCHのリン吸着効果は、それぞれのリン吸着剤の吸着能に応じて、炭酸カルシウム(500)1T、炭酸ランタン(250)1Tをそれぞれ4点、塩酸セベラマー(250)1T、ビキサロマー(250)1Cをそれぞれ1点、FCH(250)1Tを2点としてスコア化して検討した。便秘の改善効果をRomeⅡアンケートで調査、下剤量とともにスコア化して評価し、FCHの副作用も調査した。 【結果】FCH投与前後でリン吸着剤スコアに変動なく、血清P、補正Ca、iPTHの経過にも有意差はなかった。便秘改善度全体では有意差は見られなかったが、硬い便の経験を問う設問において、開始2ヶ月後で有意に低下し軟便化の傾向を示した(0.8→0.3スコア:P<0.05)。FCH自体の便秘改善効果を検証するため、ポリマー系リン吸着剤を減量・中止した群(A群)、変更なし群(B群)にわけ、下剤量と便秘スコアを合わせて検討した結果、A群(10.1→5.5スコア:P<0.05)では便秘改善効果がみられたが、B群(6.2→4.3:NS)では有意な改善効果はみられなかった。対象者10%に下痢の副作用を認めた。 【考察】便秘を認める患者でポリマー系リン吸着剤からFCHへ変更することで有意な便秘改善効果を認めたが、FCH自体には有意な便秘改善効果を認めなかった。副作用で10%に下痢を認めるため、投与の際は腹部症状に注意していく必要がある。

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