第69回 日本透析医学会学術集会に参加しました。

第69回 日本透析医学会学術集会に参加しました。

第69回 日本透析医学会に参加しました。 6月7日~6月9日、パシフィコ横浜で行われた第69回日本透析医学会学術集会に参加しました。 参加したスタッフ  それぞれ、各専門職の視点から最新の医学情報を学ぶ事が出来、 大変刺激を受けました。 今回の学びを患者様の利益につながるよう、今後の業務に活かしていきます。

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第68回 日本透析医学会学術集会に参加しました。

第68回 日本透析医学会学術集会に参加しました。

第68回日本透析医学会学術集会が、6月16日(金)~18日(日)の3日間、兵庫県神戸市で開催されました。コロナ以降初めての現地のみの開催となり、とても盛況な学会でした。当院からは10名参加して2演題ポスター発表をしました。 今回の学会参加で多くの情報や刺激を得ることができました。今後の当院での透析医療に反映させていこうと思います。 当院の血液透析患者と医療従事者における3・4回目COVID-19ワクチン接種前後のIgG抗体価の検討 [演者] 奥田 康輔 [共同演者] 高橋 梓, 古澤 洋一, 大森 康行, 高橋 秀明 (医)開生会奥田クリニック 【目的】血液透析患者(HD 群)と医療従事者(健常群)における3・4 回目COVID-19 ワクチン接種前後の抗体価を測定し影響因子を検証 【対象】HD 群(N=135),健常群(N=66) 【方法】3・4 回目ともHD 群はモデルナ,健常群はファイザーワクチンを用い,接種前・接種1 ヶ月後に抗スパイク蛋白IgG 抗体価(Abbot社)を測定,抗体価に影響する因子を検討 【結果】抗体価は3 回目接種前→接種1 ヶ月後→ 4 回目接種前→接種1 ヶ月後にて中央値でHD 群:274 → 29737 → 8782 → 38728AU/mL,健常群:676 → 23475 → 6001 → 22439AU/mL と,3 回目接種前は健常群が有意に高かった(P < 0.001)が,3 回目接種後には逆転し,4回目接種1 ヶ月後ではHD 群が健常群の1.7 倍と有意に高くなった(P < […]

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第64回日本透析医学会学術集会に参加しました。

第64回日本透析医学会学術集会に参加しました。

第64回日本透析医学会学術集会が、6月28日(金)~30日(日)の3日間、パシフィコ横浜で開催され当院からは10名参加してきました。 参加したスタッフ全員が自身の知識向上に繋がるとても有意義な時間となりました。 今回の学会で得た最新の知識を今後の治療に生かして患者さまにより良い透析医療を提供できるよう心掛けていきます。

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第62回日本透析医学会学術集会に参加しました。

第62回日本透析医学会学術集会に参加しました。

第62回日本透析医学会学術集会が、6月16日(金)~18日(日)の3日間、横浜市で開催されました。 当院からは3演題を発表し、12名参加しました。 ○血液透析患者に対するデノスマブの治療効果の検討 演者:高橋秀明 ○透析患者におけるスクロオキシ水酸化鉄(SO)の使用経験 演者:古澤洋一 ○透析アミロイドーシスに対するβ2-MG吸着カラム(リクセル®)の3年間の長期効果の検討 演者:井上靖宏   今回の発表や学会参加を通じて得た最先端の情報を念頭に置き、患者さまにより良い透析医療を提供できるよう心掛けてまいります。

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第60回 日本透析医学会学術集会に参加しました。

第60回 日本透析医学会学術集会に参加しました。

第60回日本透析医学会学術集会が、6月26日(金)~28日(日)の3日間、横浜市で開催されました。 当院からは17名参加し、リハビリテーションのセッションの座長として奥田院長が出席しました。また、新規リン吸着剤のリン吸着効果・貧血改善効果・便秘改善効果について検査部と栄養部でそれぞれ1演題ずつ報告致しました。 発表後、参加者が横浜市内で夕食をとり、その後ランドマークタワーで横浜湾の魅力溢れる夜景の美しさに感動致しました。今回の学会参加で得た情報を今後の透析医療に反映させていこうと思います。 ①透析患者におけるクエン酸第二鉄水和物(FCH)の鉄動態への影響と貧血改善効果の検討 ○古澤洋一、中野紗希、高橋 梓、大盛千恵、遠藤佳緒里、新井和恵、神山康子、小原 梢、高橋秀明、奥田康輔 【目的】鉄含有の新リン吸着薬,FCHの鉄動態影響と貧血改善効果の検討 【対象】当院維持透析患者37名(男性23名、女性14名)平均年齢:64.0±14.8歳、平均透析歴:12.8±11.5年(DM15名、非DM22名)ESA製剤を使用しており、1年以内に鉄剤使用歴のある高リン血症患者を対象とし、FCHを新規に開始、もしくは他のリン吸着剤から切り替えた。塩酸セベラマー、ビキサロマーで便秘がある患者、炭酸カルシウム3g/日以上内服している、または補正Ca9.0mg/dL以上の患者は積極的にFCHに切り替えた。 【方法1】FCH投与量は、750~1500mg/日と少量に留めた。リン吸着剤の切り替え方法 セベラマー(250)4T,ビキサロマー(250)4C,炭酸ランタン(250)1T,炭酸カルシウム(500)1T→FCH(250)2Tに切り替えFCH投与開始前と開始後1,2,4,6ヶ月の血清リン、補正Ca、iPTHの各測定値を検討。FCH各のリン吸着効果を検討するため、リン吸着剤の1日当たりの投与量を下記の方法でスコア化しその合計の経過を調査。 【結果】FCH投与前後半年間の検討では血清P,補正Ca,iPTHに有意差なし。リン吸着剤総合スコアに変動はなかった。TSAT,フェリチン、HbはFCH投与後有意に上昇した。その結果フェジン投与量は有意に減量出来た。ESA投与量はFCH開始1ヶ月より減量出来、2ケ月以降有意に減量出来た。副作用で37名中8名が中止した。内訳は下痢4名(10.8%)フェリチン上昇2名(5.4%)、Hb上昇2名(5.4%)であった。 【考察】血清リン濃度とリン吸着剤投与量総合スコアの経過に変動がなかったため、FCHのリン吸着効果は、切り替え設定相当の効果があったと考えられた。貧血改善効果は含有成分の第二鉄が影響し、ESA、フェジン投与量減量に繋がっていると考えられた。FCH少量投与に留めたにも拘わらず、フェリチン過剰となる患者もおり、鉄動態を十分にモニターする必要がある。 ②透析患者におけるクエン酸第二鉄水和物(FCH)の便秘改善効果の検討 ○遠藤佳緒里、大盛千恵、新井和恵、神山康子、小原 梢、古澤洋一、高橋秀明、奥田康輔 【対象】①報告と同じ年齢、透析歴、人数、高リン血症患者で塩酸セベラマー、ビキサロマーで便秘がある、あるいは内服しにくい患者。または下剤を内服している患者に対し積極的に切り替えた。 【方法1】①報告と同じ 【方法2】FCHの内服前後の便秘状況をRomeⅡintegrativeアンケートにて数値化し比較。下剤量をアローゼン®1包、プルセニド®1錠、麻子仁丸®1包を各1点、ラキソベロン®10滴を各1点として数値化し比較。 また便秘改善効果がFCH自体によるものか、ポリマー系リン吸着剤の減量や中止によるものかを検証するために下記のA群、B群に分け比較検討した。 A群:ポリマー系リン吸着剤を減量または中止した群(N=11) B群:ポリマー系リン吸着剤を変更していない群(N=18) 【結果】①報告と同じでリン吸着剤スコア、血清リン、補正Ca、iPTHにも有意差はなかった。FCH投与後全体の便秘スコアは1ヶ月以降低下傾向を示したが有意差はなかった。硬便スコアが開始2ヶ月目は有意に低下し、軟便化の傾向を示した。A群では便秘改善効果が見られたが、B群では期待された様な便秘改善効果は見られなかった。 【考察】FCHのリン吸着効果は①報告と同じ。ポリマー系リン吸着剤を内服し便秘を認める患者にとってはFCHに変更することによって、便秘改善効果を認めたが、FCH自体には期待された様な便秘改善効果は見られなかった。下痢等の腹部症状で継続が出来ない患者を10.8%認めたため、FCH投与する際には注意していく必要がある。 以上

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第59回 日本透析医学会学術集会に参加しました。

第59回 日本透析医学会学術集会に参加しました。

第59回日本透析医学会学術集会が、6月13日(金)~15日(日)の3日間、兵庫県神戸市で開催されました。全体の参加者が18000名で、とても盛況な学会でした。当院からは9名参加して2演題発表しました。 発表後、全員神戸市内で夕食をとり、その後神戸市内を一望出来るビーナスブリッチという小高い観光名所に行き神戸市の夜景に感動致しました。 今回の学会参加で得た情報を今後の透析医療に反映させていこうと思います。 ① 栃木県透析医会における震災対策の現状 奥田 康輔:1、新井 美明:1、安藤 康宏:2 1:奥田クリニック、2:自治医科大学附属病院 透析部 2011年の東日本大震災の際には、栃木県でも多くの施設が透析不能に陥った。同年に行った震災後の県内透析施設のアンケート調査にて、赤塚が提唱する4つの地震対策の遵守状況と機器の損壊との関係を調べたところ、遵守していない施設で機器の損壊が多かったことから、対策の重要性を呼びかけてきた。2013年6月の日本透析医会災害時情報ネットワーク会議での赤塚の報告によると、4つの地震対策の遵守率が高い宮城県では、震度が大きかったにも拘らず、他県と比較して機械の損壊率が低く対策の有効性が示唆された。これを受け栃木県の調査結果を分析し直したところ、宮城県と比べて遵守率が低く震度が小さかったにも拘らず機器の損壊率が高かったことが分かった。本年8月に改めて4つの地震対策の遵守率を調べたところ、震災時より遵守率は改善されていたものの、4つの対策のうち「RO装置、供給装置の壁面へのアンカーボルト固定」の遵守率は震災前27%→震災後42%とまだまだ改善の余地があり、引き続き対策の徹底を呼びかける必要があることが判明した。 ② 当院におけるエポエチンκの使用経験 古澤 洋一:1、中野 紗希:1、高橋 梓:1、高橋 秀明:1、奥田 康輔:1 1:奥田クリニック 【目的】従来ESA製剤からエポエチンκ(Bs)切替えによる検討. 【方法】当院維持透析患者でエポエチンβ(EPO)使用群49名、ダルべポエチンα(DA)使用群11名をBsに切替え1年間毎の切替え前後を調査した。目標Hb値を10.0~11.5g/dLとし、投与薬剤を適宜増減した。検討項目はHb値、ESA投与量、鉄代謝関連検査とした。切替え効果は1年毎平均ESA投与量で比較し、EPOは同単位量で、DAは2010年当会報告済みEPO→DA変更時の換算比1:258を用いた。対象はEPO継続群14名.統計でp<0.05を有意差有りとした。 【結果】Bs切替えでHb値に有意差はなかったがESA投与量はEPO:3950→Bs:4543U/w:p<0.001、DA換算値:3369→Bs:4253U/w:p<0.01と有意に増加した。対象EPO継続群1年前後EPO投与量(4014→4179 U/w:ns)に変化はなし。切替え効果はEPOの力価を1倍に対しBsはEPO切替え群0.87倍、DA切替え群0.79倍でDAの平均換算比は1:325であった。また薬価ベースではBs切替えでコストダウンが図れた。 【結論】後発品Bsは、従来品ESA(EPO・DA)と比較し、Hb値を維持するため、ESA投薬量増加の必要性が示唆された。

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第58回日本透析医学会学術集会・総会に参加しました。

第58回日本透析医学会学術集会・総会に参加しました。

第58回日本透析医学会学術集会が、6月21日(金)~23日(日)の3日間、福岡県博多市で開催されました。 当院から「当院におけるエポエチンκ(BS)の使用経験」「当院における運動療法の取り組み 第1報」「当院における運動療法の取り組み 第2報車いすから自立歩行に至った症例」として計3演題の発表をしました。 内容は従来品エリスロポエチン製剤からの切替え効果の検討と当院の運動療法定着方法の紹介並びに運動療法成功体験の症例発表です。今回の発表を今後の透析医療に反映させて行きたいと思っています。 当院におけるエポエチンκ(BS)の使用経験 (医)開生会奥田クリニック ○古澤洋一 中野紗希 高橋 梓 那須瑞志郎 奥田康輔 【目的】従来ESA製剤からエポエチンκへの切替えによる検討 【方法】当院維持透析患者でエポエチンβ(EPO)使用群57名、ダルべポエチンα(DA)使用群14名をBSに切替え、半年毎のデータを調査した。目標Hb値を10.0~11.5g/dLとし、投与薬剤を適宜増減した。検討項目はHb値・ESA投与量・鉄代謝関連検査とした。切替え効果は半年毎の平均ESA投与量で比較し、EPOは同単位量で、DAは2010年当会で報告したEPO→DA変更時の換算比1:258を用いた。対象はEPO継続群17名。統計解析はt‐検定でp<0.05を有意差有りとした。 【結果】BS切替えでHb値に有意差はなかったが、ESA投与量はEPO:4308U/w→BS:5160(p=0.037)で有意に増加、DA換算値:3802U/w→BS:4586(n.s)で有意差はなかったが増量傾向であった。切替え効果はEPOの力価を1とするとBSは0.83倍、DAに対しBSの平均換算比は1:312であった。対象のEPO継続群のEPO投与量は4449U/w→4793(n.s)で変化はなかった。 【結論】後発品BSは、従来品ESA(EPO・DA)と比較して、Hb値を維持するために、ESA投薬増量の必要性が示唆された。 当院における運動療法の取り組み 第1報 (医)開生会奥田クリニック ○新井和恵 高村キエ子 田崎まち子 阿久津素子 越井正太郎 古沢幸男 古澤洋一 奥田康輔 N・S・リンク 有田しのぶ 【背景】運動療法によって、生命予後やADL・QOLが向上する事は知られているが、運動習慣を定着させる事は重大な課題である。当院では多施設共同の運動習慣定着への取り組み(下野運動療法勉強会=STEC)に参加しており、その一環で2011年2月から、健康運動指導士の介入による、透析患者向けの運動療法を定期的に行ってきたので報告する。 【目的】透析患者の運動習慣定着 【方法】1.透析患者とスタッフの身体活動量調査。2.運動療法の実施と継続指導への声かけ。3.お花見ウォーキング。4.穿刺待ち時間の体操。5.定期的なスタッフ体操。 【結果】当院患者の身体活動量はスタッフ(平均33.3Ex/週)に比べ少なく、平均15.8Ex/週であった。患者で運動療法に係わった人は51名いた。穿刺の待ち時間を利用したストレッチ体操は1名だったが、現在は14名に増加し継続している。 【考察】運動療法の定着・継続するには、スタッフもレクリエーション的に楽しみながら、患者さんにアプローチし、成功体験を積ませ、進んで参加する意欲を持たせることが大切であると思われた。 当院における運動療法の取り組み 第2報 ~車いすから自立歩行に至った症例~ (医)開生会奥田クリニック ○高村キエ子 小原梢 田崎まち子 阿久津素子 越井正太郎 古沢幸男 古澤洋一 新井和恵 奥田康輔 N・S・リンク 有田しのぶ 【背景】当院では2010年より多施設共同の運動習慣定着への取り組み(下野運動療法勉強会=STEC)に参加している。 【方法】2011年から月2回、健康運動指導士による、HD患者向けの運動療法を継続中、今回運動療法にてQOL・ADL向上を見た患者症例を報告する。 【症例】52歳 男性 原疾患:DM腎症 HD歴3年4ヵ月HD導入後右被殻出血による左完全麻痺で入院、リハビリ後、当院へ通院透析となった。左半身完全麻痺に近く、車いすの状態だったが、自立歩行にて外出したいという強い希望で健康運動指導士による介入を開始した。 【結果・考察】健康運動指導士の介入、スタッフの声かけで運動を継続し、車いすの生活から自立歩行が可能となり、一人で電車通院(眼科)や友人宅の外出が出来るようになった。現在は職場復帰を果たし、運動療法の効果を実感している。 運動を継続定着には、患者本人の明確な目的意識と患者の意欲を維持するための専門家、周りのスタッフの支援が大切である。

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第57回 (社)日本透析医学会 学術集会・総会に参加しました。

第57回 (社)日本透析医学会 学術集会・総会に参加しました。

第57回 (社)日本透析医学会 学術集会・総会が6/22~6/24の三日間、札幌で開催されました。 当院からも10名が参加し、最新の情報や他施設の研究報告を聞いてきました。 今回の学会で勉強したことが今後の治療向上に繋がるようにしていきたいと思います。  

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第56回日本透析医学会学術集会・総会に参加しました。

第56回日本透析医学会学術集会・総会に参加しました。

6月17日(金)~6月19日(日)に横浜で開催された第56回日本透析医学会学術集会・総会で、奥田クリニックから1演題を発表しました。 当院における栄養サポートチームによる栄養評価 (医)開生会奥田クリニック ○新井和恵・大盛千恵・遠藤佳緒里・大森千絵美・高村キエ子・越井正太郎・ 新井美明・古澤洋一・奥田康輔 【目的】透析患者では、栄養障害が、生命予後に深く関与することから、適切な栄養評価が必要とされる。当院では2008年よりGeriatric Nutritional Risk index(GNRI)を用い栄養評価を行ってきたので報告する。 【対象・方法】当院の維持透析患者129名、平均年齢66.3歳±9.9歳、平均透析歴13.6±10.4年を対象に栄養状態をGNRIで評価し、年齢・透析歴・生化学データ・%CGRについて検討した。また、GNRIの評価に基づき、栄養障害リスク別に重度障害をA群、中等度障害をB群、障害なしをC群に分け、年齢・透析歴・生化学データ・%CGR・介護の有無・ダイアライザーの関係について検討した。 【結果】GNRIはCr・%CGR・PCRとの間に正の相関が、年齢・CRP・Kt/Vには負の相関がみられた。栄養障害リスク別の群間比較では、A群は、B群とC群に比べAlbu・Cr・%CGRが有意に低く、年齢・BUN・Kt/V・CRPは有意に高かった。一方、A群では、6カ月の間に死亡する患者の割合が36%と多かった。 【結論】栄養評価は継続的に行い、栄養障害の原因を見極め対応する事が大切である。

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6月18日(金)~20日(日) 第55回 (社)日本透析医学会 学術集会に参加しました 。

6月18日(金)~20日(日) 第55回 (社)日本透析医学会 学術集会に参加しました 。

6月5日(金)~7日(日)に神戸で開催された、第55回 (社)日本透析医学会 学術集会で、奥田クリニックから3演題を発表しました。 (医)開生会奥田クリニック検査部1) 宇都宮社会保険病院腎臓内科2) ○古澤洋一(ふるさわよういち)1) 渡邉剛志1) 高橋梓1) 那須瑞志郎1) 古沢幸男1) 奥田康輔1) 菅生太朗2) 斎藤修2) エポエチンベータ(EPO)、ダルベポエチンアルファ(DA)投与における維持透析患者の赤血球形態に関する検討 【背景】EPOからDAへの切替え投与により当院では低色素性貧血をきたす患者が散見され,DAとEPOでは造血作用が部分的に異なる可能性が示唆された.ESAの種類により造血作用の相違がみられるか赤血球指数の変化を検討した. 【方法】当院維持期HD患者でEPO→DA切替え群46名とEPO継続群30名を対象とし,ESA切替え前後と継続1年間毎のHb,Ht,MCV,MCH,MCHC等の貧血パラメータの平均値を検討した.ESA製剤投与量はHb10~11g/dlを維持するようにした.統計学的解析は群間比較にFisherの分散分析で,p<0.05を有意とした.【結果】EPO→DA切替え群のHbに変動はなくHtは有意に上昇し(p=0.015)MCHCは有意に低下した(p<0.0001).EPO継続群の赤血球指数に変動はなかった. 【結論】DA切替え群はHtの上昇とMCHCすなわち平均赤血球ヘモグロビン濃度の低下が認められたことから,赤血球の低色素化がEPO継続群より強くなる可能性が示唆された. (医)開生会奥田クリニック検査部1),宇都宮社会保険病院腎臓内科2) ○古澤洋一(ふるさわよういち)1),渡邉剛志1),高橋梓1),那須瑞志郎1),古沢幸男1),奥田康輔1),菅生太朗2),斎藤修2) ダルベポエチンアルファ(DA)低用量使用群,高用量使用群における造血効果の検討 【背景】我々はEPOからDAに切替える事により,赤血球の低色素化がEPO継続群より強く見られる事を報告した.DA投与量で低用量使用群(<60μg/W),高用量使用群(≧60μg/W)の二群に分けてDAの造血効果について更に検討した. 【対象と方法】EPOからDAに切替えた46名を低用量群(33名)高用量群(13名)の二群に分け,赤血球指数(EI),貧血パラメータ,nPCR,Kt/V,DWの一年間の平均値,合併症等の因子を加え比較検討した.統計学的解析は群間比較にFisherの分散分析でp<0.05を有意とした. 【結果】Hb,Htは低用量群が高用量群に比べ有意に高かった(p<0.05)フェジン投与量に有意差はないが,フェリチンは高用量群では低用量群より有意に少なく,鉄代謝の効率性に問題があることが示唆された.その他EI,nPCR,Kt/V,DW,年齢,透析歴に二群間で有意差は見られなかった. 【結論】DA投与で効率良くHbを維持するには高用量群における鉄投与法を再検討する必要がある. ○渡邉剛志(わたなべたけし),高橋梓,古澤洋一,那須瑞志郎,遠藤佳緒里,大盛千恵,新井和恵,奥田康輔 当院における炭酸ランタンの使用経験 【背景】従来のP吸着剤(PB),塩酸セベラマー(SH)には便秘,炭酸Caには血管石灰化の問題がある.今回炭酸ランタン(LC)の投薬効果を検討した. 【対象】当院HD患者33名(男性16名,女性17名,平均年齢61±10歳,平均透析歴15±8年,DM9名,非DM24名)を対象とした.LC開始前のPB使用状況はSHが27名,炭酸Caが25名,乳酸Caが3名,水酸化Alが4名(併用含む)であった. 【方法】従来のPBにLCを加えるか,切り替える形でLCを開始し,前後計36週の血清P,補正Ca,iPTH,PBの推移を検討した.また従来SHを内服していた群では,LCに切り替えた群(SH→LC群:13名),LCを追加した群(SH+LC群:14名)に分けて,腹部症状のQOLの変化も検討した. 【結果】LC内服後,血清Pは有意に低下した(5.8→4.9mg/dl,p<0.01).SH→LC群は便秘スコアーが有意に改善を示した(10.31→1.77点, p<0.001)【考察】LCは強力なP吸着能がある.SHや炭酸Caの減量にもつながり,腹部症状のQOL改善や,血管石灰化の抑制,生命予後の改善が期待出来る.

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